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「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」上映作品を引っ提げて、ゴリ監督&長谷川亮監督ががT・ジョイ京都で舞台挨拶を実施

2017年10月14日(土) レポート

10月14日(土)、「京都国際映画祭」3日目のT・ジョイ京都でのラストプログラムを飾ったのは「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」。春の沖縄の風物詩となった沖縄国際映画祭から、ガレッジセール・ゴリが監督した『born,bone,墓音。』『やんばるキョ!キョ!キョ!』と、長谷川亮監督作『琉球シネマパラダイス』の3本をセレクト。上映前に両監督による舞台挨拶が行われました。

「10年前から毎年、映画を撮っているんです」とゴリ。今年で11本目を撮影し、今日上映されるのは「8本目と9本目」と、「あまり広く知られていない」と自身のキャリアの長さを紹介します。題材にしているのは、「沖縄の文化」で「地域活性化のために短編を撮っています」と地元・沖縄の情報を発信したいと話します。『born,bone,墓音。』は、沖縄諸島の粟国島に今なお残る「洗骨」という骨を洗う葬儀方法をフィーチャーしたハートフルコメディ。撮る前には別のストーリーでほぼ脚本を書き上げていたにも関わらず、プロデューサーから情報を得て「こんな風習が残っているのか!」すっかり興味が湧いたのだそう。海外の方からも反応も良く、「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」など日本国内の映画祭でも数々の賞に輝いた1作です。

『やんばるキョ!キョ!キョ!』は、絶滅危惧種のヤンバルクイナの保護を題材にしたコメディ映画。ゴリ監督は、『born,bone,墓音。』の時と同じく饒舌に語りを進めていきます。MCのアッパレード木尾から「僕も先に観ましたが、ほとんどおっしゃっていました」と言われてしまうほど。これにはゴリも、「やってしまった!」という表情で居心地が悪そうです。

「しゃべりすぎ注意」を木尾から受け、長谷川監督が『琉球シネマパラダイス』の説明を。本作は、1950年創業、現存する沖縄最古の映画館・首里劇場の館長・金城政則さんがひとりで切り盛りする様子を映したドキュメンタリー。製作のきっかけは、沖縄で首里を案内するツアーに参加した際1枚の写真と出会いだったという長谷川監督。作品の舞台となる首里劇場を写したもので、バックの空が「『ターミネーター』に出てくるシーンのように、雲が渦巻いていくような、ただならぬ雰囲気」にたまらなく心奪われたエピソードを明かします。その様子に「今の感じだと監督は『ターミネーター』が好きですね」と、ゴリはことばの熱量から長谷川監督の好みを推察していました。

最後に、印象的なメッセージが発せられました。ゴリは少し気持ちを正しながら、「映画って特別なもの。作品によって、その人の人生、考え方が変わることも。(自分の作品も)少しでも影響を与えるような、観る人のチカラになればいいな」と真っ直ぐな瞳で客席に思いを馳せます。長谷川監督も同様に「興味を持ってもらえたら、沖縄に行き実際に70年近く金城さんが守っている劇場を訪れてもらえたら」と、お客さんに行動に影響が及ぼせたらと期待していました。

#京都国際映画祭 #ガレッジセール #ゴリ #アッパレード木尾

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