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全編沖縄・石垣島で撮影された、NON STYLE・石田明脚本作品、映画『人魚のこころ』舞台挨拶

2017年10月14日(土) レポート

京都国際映画祭も3日目となった10月14日(土)、イオンシネマ京都桂川にて映画『人魚のこころ』舞台挨拶が行われました。脚本を手掛けたNON STYLE・石田、ダニエル役とテーマソングを担当したジェロ、なごみ役の奥仲麻琴が上映前のステージに登場。「上映前ということで、ネタバレのない程度にお話をお聞きしますね」と司会進行は浅越ゴエが務めた。

脚本で苦労した点は?という質問に、最初は、全く別のタイトルの作品を書いていたが、予算が足りないという事情で、キャスティングはそのままに急遽「人魚のこころ」を書いたと石田。「役柄も大分変わってしまい、二転三転あってバタバタの中、つくった映画なんです!」という意外な話にゴエもお客さんもビックリ。しかし、沖縄・石垣島というすばらしい場所に癒やされ、無事撮影を終えたとのこと。撮影期間はなんと3日ということで、「3日で撮る映画なんてなかなかないですよ(笑)」と石田。

以前、石田が舞台の演出をした時に知り合ったという奥中麻琴、デビュー前に関西のロケ番組で共演したことがきっかけで仲良くなったというジェロ、といったふうに、石田が普段から仕事やプライベートで親交のある友人ばかりをキャスティングしたという今回の映画。とにかく楽しく撮影できたということで「撮影は楽しかった!仕事じゃない感じだった!」と奥中もジェロも口を揃えていました。「僕と後輩の初恋タロー・コースケの2人のシーンは、ほとんどいらないシーンなのでゆっくりと目を閉じてください」という石田の言葉どおり、仲の良さが垣間見える話もたくさん飛び出しました。

衣装は、石田が知り合いのスタイリストに頭を下げ、ジェロの衣装だけを用意。石田とコースケは部屋も一緒で楽屋化していた…など低予算を嘆くおもしろエピソードはほかにもたっぷり披露され、笑いを誘っていました。さらに、スケジュールの関係で、台風のシーズンに撮影となった為、ほとんど室内想定で書いたことや、エキストラオーディションに想定外の人数が来たため、全員採用し、脚本を書き換えた等…そんな無茶ブリや悪条件の中でも、素晴らしい脚本を完成させてしまった石田に、ゴエも終始驚きを隠せない様子。

最後に3人から改めて見所の紹介を。「ほぼ自主制作の映画だと思って見てください(笑)。本当に気を抜いて見てもらえたら」と石田。「石垣島の美しい海のシーンに注目してください!」とジェロ。「つっこみどころ満載だとおもうので楽しんでください。石垣島は最高でした!」と奥中。石垣島という最高のロケーションで、最高のメンバーと共に完成させた映画ということで、その仲の良さとアットホームな雰囲気が伝わった舞台挨拶となりました。

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