ニュース全ニュース

京都国際映画祭2017 オープニングセレモニー囲み取材

2017年10月12日(木) レポート

おかけんた
今回のアートチームは、ダイノジのふたり、イチハラヒロコさん、竹若くん、HGくんという面々。ダイノジさん、竹若くん、HGくんは、このあと京都芸術センターで「Digital Art Battle in KYOTO」で、デジタルアートのバトルのそういう形の、絵を描いていって、20分間でどれだけで仕上がるか、バトル形式のものをやる。竹若くんチーム、HGくんチーム、モンスターエンジンの大林チームにわかれてバトルしていただき、初日のMCがダイノジが担当する。2日目のMCはエハラマサヒロくんにしてもらう。イチハラヒロコさんにはアートタクシーというのをやってもらっている。いま、文字を書いたタクシーが市内をまわっている。京都タワーサンドでは、ゆりやんレトリィバァとコラボ作品もされています。

.今回、これはぜったいに見逃せないぞ!というものを教えてください。
おかけんた
京都市さん、京都府さんのご協力を得た企画があります。京都市さんの場合は図書館。実は、中学生高校生がなかなか足を運んでくれないらしいんです。そこで、芸人の皆さんに推薦本のPOPを書いてもらいまして、それを京都市内の19カ所に展示しています。ピース又吉くんとか、有名どころがバーンと推薦してくれています。京都府さんは植物園とかで、土をテーマに、段ボールで作品を作ったり、石原和幸さんというガーデニングの有名な方がワークショップをやったり。歴彩館では「国際デジタルえほんフェア」というのもやります。図書館でアナログの本を読んで、歴彩館ではデジタルの絵本を読んでいただく。アート作品は元・立誠小学校とかいろんなところでアナログな作品を見ていただき、デジタルは「Digital Art Battle in KYOTO」を見ていただく。今回のテーマ「生生流転」、つまり昔のものがあって新しいものがある、でも昔のものを知らないと新しいものはわからない、というのが今回の仕組みとなっております。
『火花』
Q.今回、これはぜったいに見逃せないぞ!というものを教えてください。
桐谷健太
『火花』、ボクにとっても大好きな、素敵な映画になりました。ぜひ、ひとりでも多くの方に見ていただけたらうれしいと思います。

三浦誠己
本当に素晴らしい映画になってます。最高に魅力的な相方と、あほんだらというコンビで漫才をやらせていただいて、全幅の信頼を寄せれる板尾監督に、傑作を撮っていただき、いくらハードル上げても足らんぐらいの傑作になってますので、皆さんぜひ劇場にお越しください。

板尾創路
雨降らんでよかったですね(笑)。京都国際映画祭でお披露目で、初めて皆さんに見ていただけるということで、すごいちょっと感動しております。見ていただいた方に、全員、重いが届くように…撮ってしまったので、今からどうしようもないですけど。でも、僕を含めスタッフキャストも自信がありますの。自信を持っておすすめしますので、ぜひ見てやっていただきたいと思います。

Q.関西人の桐谷さんにとって、京都で初めてお披露目される心境は?
桐谷健太
僕、大阪出身なんで、京都も好きでしょっちゅう来ている。関西の芸人の話でもあるので、関西の人たちには、まずいち早く見ていただきたいな、と。京都の人たちは、笑いに厳しいとも聞いております。この映画を見てどう感じられるか、また感想を聞かせてほしいです。うれしいです。

三浦誠己
そういえば、撮影が終わった時、監督はおっしゃってました。公開まで、人をなぐったらあかん、人のものをとったらアカン、不倫したらアカンって。それをみんな守ってます(笑)。

Q.京都の思い出は?
桐谷健太
違う映画の題名を出して申し訳ないんですが、『パッチギ!』は京都でずっと撮らせていただいたので、その思い出もある。高校の友だちで、卒業してから京都に住んでる人もいっぱいいるし、おいしいごはんやさんも多いので、よく行かせてもらってます。
『Guest House』
超新星・ソンジェ
日本の皆さん、超新星のソンジェです。京都国際映画祭に参加することができて本当にうれしいし、光栄です。よろしくお願いします。

ちすん
12月23日に公開が決まってまして、その前に京都で上映できることを、すごくうれしく思っています。
『台湾より愛をこめて』
大野拓朗
この映画は、8割ぐらいを現地で撮影した、男ふたりの青春ロードムービーとなっております。監督は、台湾で人気アイドルをやっている三原慧悟さん。フジテレビの社員だったんですが、アイドルになろうと思って単身、台湾にわたり、今やものすごい人気アイドルに。現場でも、現地の人たちに囲まれつつ、あったかい空気のなか撮影させていただきました。僕は朝ドラの『わろてんか』でも芸人の役、今回の映画でも芸人の役をやらせていただいている。現地でも、その場にいる人に見てもらって漫才を披露させていただきました。僕自身、芸人さんをリスペクトしてて、今回ここでも芸人役をやらせていただいて、京都国際映画祭に参加させていただけて、本当に縁を感じています。皆さんが楽しんでいただける作品にだと思うので、よろしくお願いします。

岡本夏美
メイ役をやらせていただきました。映画のエッセンスになっている女の子です。中国語を初めて勉強して、中国語のセリフをしゃべっているので、そっちもチェックしていただければと思います。撮影の時は、現地の方が発音を直してくださったこともあり、本当に愛の詰まった作品になっています。
『KOKORO』
國村隼
今回、お隣にいますベルギーの女性映画監督、ヴァンニャ・ダルカンタラさんと、隠岐島というところでほぼ1カ月かけて作り上げたのが『KOKORO』という映画です。心という日本語、非常に抽象的な言葉ですが、これをアルファベットで表記しているのが、この映画のいちばんキモの部分。イメージを伝えるために、そんな表記にしているんだろうなと思う話です。原作はフランス人の小説家のもの。それを見たヴァンニャが、どうしても映画化したいといろんなところを探して、結果、隠岐島で撮影することになりました。日本人でも初めて見るようなすごい自然を背景に、自殺の名所で自殺しようとする人と、その心に寄り添う人、そこに外国から来た人がどう関わっていくか…という話なんです。主人公はフランスの女優さんで、イザベル・カレさん。その主人公と、ほぼ同じ感覚なのが、隣にいるヴァンニャじゃないかなと。ヴァンニャの思いは、主人公アリスの思いとたぶん同じなんだと思う。ぜひ、たくさんの日本のお客さんに見ていただきたい。

ヴァンニャ・ダルカンタラ監督
ヨロシクオネガイシマス。日本で上映できることを大変うれしく思っています。外国人が日本に来て、正直な思いとスピリットを見せることはとても大事だと思っています。日本と西洋との架け橋になる映画になれば。京都で上映できることが本当にうれしいです。
『全ては愛のため』
ハン・シェンシェン
京都に来られて本当にうれしいです。今回の映画では、京都での撮影もありました。そこでの撮影チームとの仕事を通じて、日本人ならではのやり方など、いろんなことを発見して、とてもいい経験になりました。
『ありえなさ過ぎる女〜被告人よしえ』
浅香あき恵
どちらかというと笑いの方に重点を置いて仕事をしているが、今回はシリアスなサスペンスに挑戦した。ありえなさすぎるシーンがいっぱいなので、私の別の顔を見ていただきたい。今回、私は愛嬌で助けられてる女なんだなって痛感しました。無表情がどんなに不細工かよくわかった(笑)。面白い作品になったので、ぜひたくさんの人に見てもらいたいです。

北村誠之監督
僕をはじめ、スタッフ一同、(あき恵の)無表情もかわいいなって思ってましたよ。あき恵さんに演じていただいたのは、いわゆる怖すぎる女、ミステリアスな女を演じてもらいました。女性って怖いなっていう感想を抱いてもらえればうれしいです。
『よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん』
川畑泰史
今回、主人公の父親役を演じました。そして、こちらが主役の豚でございます。

酒井藍
(ブーブー、私、人間ですねん!のボケに続いて)という映画になっております。どうぞご覧ください。
『五社英雄特集』
中村玉緒
こういう席に出られるとは、夢にも思っておりませんでした。五社先生の『人斬り』をこうやって見ていただけるのが本当にうれしくて…今日が楽しみで、本当にそわそわしておりました。ありがとうございます。

五社巴
この京都で、父の特別上映をしていただくということで、中村玉緒さんにも久しぶりにお会いでき、本当にうれしいです。

奥山和由
五社英雄監督は、映画に対する心構えをたたき込んでいただいた、怖い先輩だった。五社英雄監督と勝新太郎さんの大げんかっていうのを目の当たりにもしました。僕は『人斬り』に憧れて、五社監督で勝新太郎主演の『座頭市』を企画していた。勝さんもすごい乗り気で、いちばん最初の打ち合わせでカツカレーを食べたんです。ところが、五社監督がルウとライスを混ぜ始めた。それを見た勝さんが、「食べ方が違う」と。五社監督は、「『座頭市』についてのことなら何でも言うことを聞くが、カレーの食べ方について言われる覚えはない」っておっしゃって。勝さんは「いや、カレーについては言わないけど、カツカレーで、オレは勝だから」(笑)。そしたら五社さんがテーブルひっくり返して、「この企画はやめだ!」と言われた。帰り道、五社監督が「悪かったなあ」とおっしゃって、代わりに作ってくださったのが『226』だったんです。

※この後、『人斬り』に出演した三島由紀夫さんについて、五社監督についてのエピソードなどが語られた。勝さんは、三島さんに対して、演技を細かく指導していたとのこと。スチール写真を、三島さんがとてもうれしそうに見ておられたのも印象的だった、と玉緒さん。玉緒さんは別の作品の現場から、わざわざ撮影を見にいったそう。
『十階のモスキート』
内田裕也
お忙しいところ、来ていただいてありがとうございます。1カ月ぐらい入院していたもので。今回は冷静に楽しみたい。1回目から出ているので、今回も楽しみです。今回は崔監督と制作した『十階のモスキート』を上映します。崔監督にはいい作品を産んでほしいと思います。今日はありがとうございました。

崔洋一監督
私のデビュー作となりました『十階のモスキート』は、大変困難な作品でもあるんですが、非常に困難がゆえに、とんがった作品であったと思います。裕也さんの企画でもありました。長くなりますが、そもそもどこでどう始まったかというと、真夜中の裕也さんの電話から始まっているんです。「崔さん、頭にきているから映画を撮ろうよ」と。僕は、頭に来ているというのがよくわかりませんでしたが、思わず「やりましょう」と言ったことからということですべてが始まりました。明日は上映もトークもあるので楽しみにしていただけたらと思います。
『SDGs』
根本かおる(国連広報センター所長)
今回は、国連総会で採択されたSDGsを盛り上げるためのチームで参りました。今回、京都国際映画祭では13日に祇園花月で『SDGs花月』を開催します。「映画もお笑いも新喜劇もぜんぶ」という豪華な企画がありますので楽しみにしてただけたらと思います。

ジェフリー・ブレズ(国連本部 国連NY本部)
今日はここに来てくれてありがとうございます。京都国際映画祭でSDGsがテーマになるということは、非常に感動しています。SDGsは世界のみんなの力で達成しようと思っております。よろしくお願いします。

『ワレワレハワラワレタイ』
西川きよし
第4回を迎える京都国際映画祭、なんだか(雨が)降りそうで降らなさそうで。お天気男としてはなんとかがんばりたいと思います。先ほど根本さんからもお話がありましたが、自然を大切に、海、山、陸はもとより、すべてのものを皆さんと一緒に守っていきたい精神です。そしてまた、笑いも大きな福祉です。映画も開催されるということなので、機会がありましたら皆様もぜひご覧ください。

桂文枝
京都は映画の発祥の地ということで、第4回目を迎えてますます皆さんに知られるようになり、盛り上がってまいりました。国連のSDGsですが、実は今日、初めてお聞きしましてん。でも、これはええ試みやなと思いました。私は木村監督の映画に出させてもらっていますので、皆さんに観ていただきたいと思います。大いに盛り上がりますよう、挨拶に代えさせていただきます。

月亭八方
SDGsは、私も本当に知らなくて、いま川畑(泰史)くんに「どういうことや?」って聞いたら「松竹ダンシングチームです」と言うもんで(笑)。とにかく、こういう文化というものは心を豊かにするものでございますから、ぜひとも楽しんでいただきたいです。観る、そして聴くことで豊かなる心になるように、私もがんばっていきたいなと思います。

木村祐一
私はSDGsの学生フォトコンテストにも参加させていただきながら、京都国際映画祭ではここにいる皆さん、吉本芸人総勢180名のドキュメンタリー作品『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。』の監督として参加させていただいております。皆さんから珠玉の言葉をいただいて、素敵な映画になっていますので、よろしくお願いいたします。

Q.SDGsが笑いとコラボすることで、「笑い」に期待したいことは?
根本かおる(国連広報センター所長)
今日この場でも明らかになったように、SDGsってまだ耳慣れない言葉ですよね。あまり敷居高く考えていただかないで、何気なく知って楽しんで、関心を持ってもらう入り口として、お笑いとか映画とかエンターテインメントっていうのは本当にパワルフだと思うんです。そういった意味で、吉本興業はじめ映画祭の方々のお力を借りるという形でお願い申し上げました。

Q.SDGsと『ワレワレハワラワレタイ』のつながりは?
木村祐一
根本さんもおっしゃいましたが、全てのイベントごとや試みは、真剣な中にこそ笑いが必要なこともあります。そういう意味では、我々吉本芸人は日々笑っていただくことを、未来永劫まで継続してやっていくという心持ちがあります。吉本が100年以上続いてきたように、これからさらに何百年も続くようにという思いも込めました。インタビュー内容は「どういう思いでお客さんを笑わせているのか」とかザックリしたことなんですが、日々の生活のなかで笑いがある、と。SDGsの17の目標の中には、貧困や飢餓もありますが、それらを笑い飛ばすということではなく、そういう中にもきっと笑いがあるやろうというのを知ってもらえたらいちばんうれしいなと思います。
岩下志麻(京都国際映画祭2017アンバサダー)
このたび、アンバサダーにご指名いただきまして大変光栄に思っております。宜しくお願いいたします。京都は20代の頃から来ておりました。私は銀座生まれなんですが、京都のことは大好きで、第二の故郷のように思っている場所なんです。そこで、京都国際映画祭が催されて、それに参加できてとてもうれしく思っております。
中島貞夫(京都国際映画祭2017実行委員会 名誉委員長)
京都で、映画が初めて日本で上映された年から今年でちょうど120年目になります。前回の京都映画祭からも20年が経って、なんとか京都の映画界を活性化しようということからこの大きな目的なひとつご支援を宜しくお願いします。

中村伊知哉(京都国際映画祭2017実行委員会 実行委員長)
京都国際映画祭は「映画もアートもその他もぜんぶ」という世界に類稀なイベントです。「京都3泊4日」が今年のテーマです。3泊4日、世界の皆さんに楽しんでいただけたらと思います。

奥山和由(京都国際映画祭2017実行委員会 副委員長)
今年は五社英雄監督の特集がプログラムの中に組まれています。五社監督の作品、『鬼龍院花子の生涯』をはじめとして、ご縁の深い岩下志麻さんに今回はアンバサダーをお願いしました。私も気がついてみたら20年ぶりで、『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』、去年、牧野省三賞を受賞されました篠田正浩監督の作品の時にお世話になって以来です。小津安二郎監督の清純なヒロインから、『極道の妻たち』まで、映画女優の王道をずっと歩んでおられる岩下志麻さんに今回、アンバサダーにいらしていただいたこと、感無量でございます。

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア