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京都国際映画祭連携企画・京都国際子ども映画祭『いっしょの目線で』で子どもスタッフ大活躍! ペナルティ・ヒデも“個”育てを語る

2017年10月13日(金) レポート

10月13日(金)T・ジョイ京都にて、京都国際映画祭連携企画・京都国際子ども映画祭『いっしょの目線で』が上映されました。この作品は、孤児院で暮らす11歳のミッチが、自分の父親が低身長症であることをなかなか受け入れられず、しかし一緒に過ごすうちに大切なことに気づき始めて…という心温まるストーリー。
上映後の舞台挨拶には、NPO法人キンダーフィルムフェスト・京都 理事長の植田真由さん、京都国際子ども映画祭 子どもスタッフ・リーダーの坂倉咲野花さん、小嶋佑昇くん、田中里奈さん、そして子どもを持つ芸人代表としてペナルティ・ヒデが登壇。司会進行は、ザ・プラン9のお〜い!久馬が務めました。

まず、植田さんから京都国際子ども映画祭の説明がありました。「今年で23回目を迎える子どものための映画祭です。特徴は、世界各国から子ども向けの映画を集め、上映しています。また、ここにいるような『子どもスタッフ』が司会進行をしたり、作品の吹き替えをしたり、運営側として活動してくれています。また、『子ども審査員』がいて、上映作品を『子ども審査員』が審査してグランプリを決めています。まさに、子どもによる、子どもの映画祭です」とのこと。
このたび『いっしょの目線で』を選んだ理由を、「作品の中では、見た目が明らかに自分たちと違う人に対して差別をするんですが、差別とはどういうことなのか。そして、違いだけを見て悪く言うのではなく、違うところを認め、同じところを探して、お互い認め合うということを考えるきっかけになればいいと思いました。また、家族とは何だろうというのを考えてほしいと思ったのも選んだ理由です」と植田さん。

『いっしょの目線で』を観た坂倉さんは、「以前まで私の中で、“普通の人”というのがあったんですが、この映画を観て人はそれぞれ違うというのを実感しました」とコメント。小嶋くんは「この映画を観るまで低身長症の人がいることを知らなかったんですが、主人公のミッチが心を許していく過程に感動したし、すごく新鮮に感じました」と語りました。田中さんは「この映画から、心の絆を感じ、それがどういうものなのかを学びました。深い関係は、初対面の人とはもちろん、友だち同士でも築きにくいと思うんですが、ふたりが通じ合った瞬間がとても印象に残りました」と話してくれました。
これを受けて8歳の娘さんと4歳の息子さんがいるヒデも「うちのカミさんと子どもが産まれるときに、個性豊かな子に育ってほしいねと話していて。『私たちは“子”育てではなく、“個”育てを夫婦で楽しもう』と話し合いましたね」と明かしました。「うちの相方を見てください。気持ち悪いけれど個性の塊ですよね(笑)」とも。

また、子どもスタッフ3人が、京都国際子ども映画祭に参加したきっかけを語る場面も。坂倉さんは、「子どもの頃に映画祭に来て、入り口で子どもスタッフが出迎えてくれる姿や、ゲストにインタビューする姿がかっこいいなと思って、私もスタッフになってお客様に笑顔になってもらえる映画祭をつくれたらいいなとスタッフになりました」とのこと。小嶋くんは、子ども審査員として参加したことがきっかけ。「その時に、テキパキ働いているスタッフを見てかっこいいなと思ったので」と明かしました。田中さんは、今回が初参加。「もともと映画が好きで、海外にも興味がありました。今ミュージカルをやっているのですが、ミュージカルの裏側でスタッフの皆さんがどんなことをして支えてくださっているのか、スタッフの経験ができるということに魅力を感じて参加しました」とのこと。将来は「海外に行きたい」と語りました。3人のコメントに、お〜い!久馬も「しっかりしてるね〜」と感心しきり。ヒデは「僕、小学生の時にカブトムシを追いかけて隣の学区まで行っちゃって帰れなくなったことがあるんです。それが、海外へ行きたいだなんてすごい! ビジョンができていたら間違いなく叶いますよ」と賞賛。この日登壇した3人を含め、現在子どもスタッフは約15名。植田さんも、子どもスタッフを「めっちゃ頼もしいです(笑)」と頼りにしているようでした。

また、今年の京都国際子ども映画祭に参加した感想も。坂倉さんは「自分たちでオープニング映像を撮ったり、ゲストの方への質問を考えたり、自分たちで映画祭をつくっているんだな実感できました。映画祭自体も、一緒に作るメンバーもめっちゃ好きになりました」とにっこり。小嶋くんは「スタッフを経験したことがなかったので緊張しましたが、ゲストの方々が優しくて、緊張もほぐれて楽しかったです」とのこと。田中さんは「子どもたちだけでつくりあげるのは大変でしたが、大人スタッフの方々の支えもあり、終わった時は達成感がありました。日本だけでなく、海外の映画もたくさん観ることができ、学びが多かったです」と語りました。

最後に植田さんから、京都国際子ども映画祭に込めた想いが語られました。「『京都国際子ども映画祭』は、世界各国の映画を上映しています。子どもたちに、世界にはいろんな国があり、いろんな人がいて、いろんな環境で生活しているんだということを知ってもらいたいです。そして、映画を好きになってもらいたいなと思っています」。大きな拍手のなか、「来年も開催しますので、こういう映画祭があるよと多くの方に知らせていただけたらうれしいです。子どもスタッフも募集中です。ぜひ広めていただけたらと思います」とPRしました。

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