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天津・向、ネット発のピュアな青春ラブストーリーに「キュンキュンしちゃってもうダメ!」-『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜』『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』2作品一挙応援上映 舞台挨拶

2017年10月13日(金) レポート

日本での国産アニメーション上映からちょうど100年目に当たる今年、『京都国際映画祭』の映画部門に新設された「アニメーション」カテゴリー。10月13日、イオンシネマ京都桂川では、『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜』、『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』の2作品が上映され、同作品のプロデューサー・斎藤俊輔さんが舞台挨拶に登壇。司会を務めるお笑い界きってのアニメマニア、天津・向清太朗とトークを繰り広げました。

2016年に公開されたこの2作品は、ニコニコ動画やYouTubeなどで作品を発表し、若い層の熱い支持を集めているクリエイターユニット・Honey Worksが手がける「告白実行委員会〜恋愛シリーズ」プロジェクトから誕生した劇場版アニメ。Honey Worksが生み出した楽曲をベースに、高校生カップルたちの切なくもリアルな胸キュンラブストーリーを描いています。

今やブームの発信源となったネットから人気に火がつき、アニメ化に至った同シリーズ。「ネット初の作品は、アニメ界でも斬新な試み」と語る斎藤さんは、「曲の良さだけではなく、登場人物たちの青春ドラマが感じられる歌詞やイラストも魅力」と楽曲の世界を多彩なキャラクターとイラストでミュージックビデオのような表現したHoney Worksの動画作品に惚れ込んだといいます。

そんな“今”を感じさせるアニメ作品の熱烈なファンが、ほかでもない向!「キュンキュンしちゃってもうダメです!家で抱きまくらをギュッてさせてもらってます!」と登場人物たちのピュアな恋の虜になっている様子。特に『ずっと前から好きでした。』のメインキャラクターで、主人公の女子高生・夏樹が思いを寄せる幼なじみの男の子・優の声を担当している声優の神谷浩史さんの声には「耳が妊娠するほど」恋してしまったそうで、「神谷さんに会いたいです!」と斎藤さんに直談判する一幕もありました。

そしてトークは、斎藤さんのお気に入りのキャラクターの話題へ。斎藤さんのイチオシは『好きになるその瞬間を。』でメインキャラクターのひとりとなるちょっぴり不器用な男の子・虎太郎だそうで、好きな女の子・雛をひたむきに想いながらもなかなか報われない彼を応援したくなるそうです。これには向も「虎太郎、いいですよね~。好き!」と大興奮で同意!これを受け、斎藤さんは「『好きになるその瞬間を。』では、楽曲だけでは表現しきれなかったキャラクターの思いをHoney Workさんと練り上げながらストーリーを膨らませている。これを見れば、どんな気持ちで虎太郎が雛を追いかけているかがわかっていただけると思います」とアニメ版ならではの魅力を語りました。

さて今回、2作品は「応援上映」という新しい鑑賞スタイルで上映されました。映画館では静かに作品を見るもの、というのがこれまでの常識でしたが、応援上映では声を出してもOK!恋に悩む登場人物を「がんばれ!」と応援するもよし、劇中に登場する曲に合わせて歌ったり、コンサートのようにサイリウムを振って盛り上がるもよし!という楽しい試みです。そこで上映を前に、向が映画の登場人物になり、お客さん応援上映の練習をしてもらうことに。向が出かけるという設定で「行ってきます!」と言い、「行ってらっしゃい!」と返してもらうはずが、向では応援する気にならないのか(?)静まり返る客席。向は「え、どうしたの?無視されるってこんなに心が蝕まれるの?」とショックを受けていましたが、役者が替わって斎藤さんが「行ってきます!」と言うと、「行ってらっしゃい!」と一斉に元気な声が!「反応がおかしくない?」とすかさずツッコむ向に、客席から笑いが起こっていました。

最後に「Honey Worksさんの作品らしく、映像の高まりとともに楽曲が流れるような構成で作っています。そこに注目してください」と見どころを語った斎藤さん。「恋をしている登場人物たちを応援しながら映画を楽しんでください」と観客に呼びかけ、拍手に送られて会場を後にしました。

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