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京都市民憲章から60年「京都ニュース」60年前の京都

2017年10月14日(土) レポート

元・立誠小学校でおもちゃ映画ミュージアム代表・太田米男さんと長原成樹による「京都市政ニュース」上映イベントが行われました。

「京都市政ニュース」は1956年(昭和31年)に「京都市民憲章」を制定された時に「映画のまち」京都ならではの施策として、35mmフィルムで制作、映画館で公開してきたもので全国初の取り組みでした。
半世紀以上の時間が経ち、これらの映像は、京都市政の動く活動記録というだけでなく京都市民の姿や生活、催事や出来事など克明に記録している事から今では文化財的な意義も加味されています。
大変貴重な歴史資料であり、京都市民の重要な文化遺産となるものです。
今回の映画祭では、1956~57年の映像が公開されました。

初めに成樹より太田さんをご紹介。早速、成樹より「京都ニュースって何なんですか??」と質問、「京都の方は知っている方も多いかもしれないですが、京都ニュースっていうのが始まったのは、市民憲章で【文化財の愛護につとめましょう。】、【旅行者をあたたかくむかえましょう。】など5つのスローガンがありその中で、それらの事を市民にお知らせする為、テレビが復旧していない時代に、映画の街・京都という事で多くの人が集まる映画館でニュースを上映し、知ってもらう施策でした。」と説明。
それを受け「僕、大阪なんで、映画と映画の合間にニュースを見るなんてないんですよ」と成樹。
太田さんは「京都では1994年まであったんですよ。だから、京都の方には馴染みがあるんです。
時間が5分~6分ぐらいあって、トピックスになるような出来事など5つ、6つ入れて月一回ぐらいのペースで更新していたんですよ」と振り返りました。
すかさず「それせんでも市民は分かるでしょう??」というと太田さんは「当時はそうだったかもしれませんね・・・、だけど、60年前のものが映像で残っていて今、見られるというのは凄く値打ちがあり貴重な文化遺産になっています。」と話しました。

また。お客さんからも「昔は御池の所にニュースばっかり流す映画館があったんですよ。」という声があり太田さんは「それは僕も知らなかったです」と感心。

最後に太田さんから「1956年の第1号から残っていたの、それを見ていただこうと思います。」と話し、上映が始まりました。

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