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学生たちの布製品がずらり! おかけんたらによるトークイベント『首里嵯峨 2017 秋』を実施

2017年10月15日(日) レポート

アートプランナーを担当するおかけんたによって、「京都国際映画祭」ではさまざまなアート作品にも触れることができます。京都伝統産業ふれあい館では、「ミハイル・ギニス『Futuristic Craftsmanship』京提灯×ハイテクニット」といった伝統産業と現代技術のコラボレーションが生んだ作品『首里嵯峨 2017 秋』の展示が。また、おかが2016年度「京都国際映画祭」、今春開催の「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」で携わってきた、沖縄県立芸術大学と京都の嵯峨美術大学の学生による布製品のコラボ作品がお披露目されました。両大学の取り組みとして行ってきた、染色技法を学ぶ「沖縄県立芸術大学+嵯峨美術大学 「草木染め+何か」を纏う」が形になったものです。

10月15日(土)には、沖縄県立芸術大学・美術工芸学部の仲本賢教授、嵯峨美術大学・芸術学部の江村耕市教授、「島全部でおーきな祭」宣伝部長・宮川たま子さん、おかけんたが登壇したトークイベントを開催。沖縄県立芸術大学と、京都の嵯峨美術大学の学生たちが染色ワークショップで学んだことについての報告がされました。

キンニクキンギョが沖縄を絡めたひとネタを終えた後、おかけんた、宮川たま子さんが登場。学生たちの展示物に囲まれた中でおかは、「沖縄の色とは、また違うでしょう?」と宮川さんに感想を求め、繊細で柔らかな風合いの色味について触れます。つづいて、仲本教授、江村教授が着席。ワークショップの模様を写真や映像で振り返っていきます。

9月中頃に4日間の工程で実施したワークショップ。京都衣笠山麓のキャンプ場・指月林でテントを張り草木染を体験したとのことで、染色作業前の花摘みから体験をはじめたそう。「10種類ぐらいの植物を採取して染色の作業」をしたと仲本先生は語ります。染め上げた布を干す様子を収めた映像に、思わずおかは「まるで洗剤のCMみたい」とコメント。画面にはアルミや銅で還元、染色の時間の長さを変え、濃度もさまざまな布たちが舞っています。

その布に、「草木染めプラス「何か」を考えてもらうようにしました」と江村教授。「+昼と夜」「+華やかさ、シャツに帯」とテーマを加え学生さんたちが具現化したものが、展示室を彩っています。なかでも異色なのは、女性用下着になったもの。「“快適さ”を色からイメージしてできたみたいですね」と江村教授が解説。「ユニーク! (色にも)生活感がありますね」とおかが感想を述べると、宮川さんは「あれだけで道を歩けますよね」と使いやすさを伝えようとします。が、たまらずおかは「それだけは……」と止めに掛かっていました。

ワークショップ中には、同じ部屋で作品が展示されている、ギリシャ出身のアーティト/デザイナーのミハイル・ギニスさんによる講義もありました。「天才なんですけど」と江村教授が絶賛するミハイルさんからレクチャーを受けたことで「学生たちは布を使うということ、自由に使うこと」を学んだと確信されていました。「テキスタイルにプロジェクションを当てる発想はあまりないと思う。刺激になったんじゃないかな」と仲本教授、「きっと『こんなことしていいんだ』より『しなくちゃ』という域に心持ちが達したんじゃないかな」と江村教授は学生たちの変化を分析していました。実際、学生さんの中には「アクティブさに拍車が掛かった」方がいるそうです。

学生たちの学びに、ひと役買った今回の取り組み。「さらに面白いことを組み立ててやっていきたいですよね」と宮川が決意を述べると、「我々もお手伝いしていきましょう。これからも応援していきたい」とおか。次回、「第10回沖縄国際映画祭」へと繋がる、新たなプロジェクト発信を予感させていました。

最後にキンニクキンギョが再登場し、お客さんからのQ&Aを実施。そしてキンニクキンギョ・富田が奏でる三線のメロディで、少しみんなが浮かれて愉快なムードで幕となりました。

#京都国際映画祭 #おかけんた #キンニクキンギョ

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