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生演奏とともに楽しむ名作! 上映後にはトークショーも開催!!

2017年10月13日(金) レポート

京都国際映画祭2017では、サイレント/クラシック企画 - チャップリン没後40年/キートンデビュー100周年として、チャップリンとキートンが主演した4作品が登場します。10月13日(金)、TOHOシネマズ二条では、キートンの「探偵学入門」、チャップリン「冒険」が、古後公隆氏の生演奏付きで上映。終了後にはチャップリン研究者としても知られる大野裕之氏と古後氏のトークも行われました。

まず本日上映された2本について大野氏が解説。チャップリンの方が字幕が少ないと指摘します。動きだけで分かるパントマイムであることに加え、見せる演技力が鍛えられていること、さらに小さなころから言葉の通じないところでやっていたことを理由に挙げました。対するキートンについては、広いところを使って遊び心たっぷりなところがアメリカ的と評しました。

そして、当時からライブ演奏はあったので、今よりも映画館も盛り上がっていたと当時の状況を説明。サイレント映画で撮影時に音が入らないため、現場がにぎやかで、活気があったと当時の映画作りについてもレクチャーしてくれます。さらに「サイレント映画は古いものと言われているけど、見直されたらもっと面白い展開があるんじゃないか」と期待を込めて語りました。

古後氏はライブ演奏について「ストーリーを熟知していないと難しい」と苦労を語り、事前に(映像を)いただけるなら何度も見ると話しました。キーボード、チェロを取り替えることについては、大まかに決めているものの、曲が盛り上がったらそのままいってしまうこともある、と裏話を披露してくれます。

大野氏も以前ジャパンプレミア作品で古後氏に演奏してもらったとき、事前に予習として見ていた作品より20分も長かったことがあったと振り返り、古後氏も「劇場で初めて見るシーンがあった」とポロリ。そして、ライブ演奏のハプニングは?という質問には、機材トラブルも無くはないけど、ハプニングがおもしろい、と笑顔。ハウリングをリズムにすることもあるという驚きのエピソードを語りつつ、「そこも合わせて楽しんでほしい、それこそライブのおもしろさ」と説明しました。

最後は3人でフォトセッション。トークタイムは終了しました。

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